戦場(その2)

2003年8月16日
2日目、戦友の動く音で目が醒ます。
用を足しに行ったようだ。
携帯の時計を見ると未だ0400時。
雨は未だ降っているようだ。

起床時間までうだうだして、携帯のアラームが2回鳴ったところで電気を点ける。
例の如く準備を進め、ほぼ定刻に出立。

今日は昨日の轍を踏まないよう、先遣隊の3名を一般行列に配置。
雨はかなり本降りで中々辛い。
後発隊から「昨日と同じとこで雨宿りー」とかTELが来たのでとりあえず「卑怯者ー」と返しておく。
あ、どうせなら軟弱者の方がよかったな。

輸送部隊から電話が掛かってきて「雨の中並びたくないから、後からゆっくり行くんで、入ってていーよ」とか連絡が来たので中に入ることに。

今日は戦友の後輩のサークルがあるので、その設営。
しかしお誕生日席も極めつけの位置かよ。
隣のサークルに元気に御挨拶。
先ずチラシの整理。
同じ机のお隣さんのも整理しておく。
サークル主催者はコピーに向かったので戦友と共に設営作業に従事する。
程無く終わったが、新刊コピー誌を刷りに行った主催者が帰って来なくてはサークル受付が出来ない。
戦友は反対側ホールの超々大手に突入するために先に行かせる。
新刊コピー誌を折って重ねて製本し終えた頃には、開戦の合図まで3分を切っていた。

主催者に店番を任せ開戦の位置に身を置いたのは既に開戦まで30秒を切っていた。
1000時定刻通り開戦。
本日は約30サークルと2ジャンル。
東456戦線で行列ができる前に壁3サークルを突破。
開始直後の体力に任せ高速機動戦を展開、東456戦線を約35分で制圧した。
指令所(今日はサークルスペース)に戦火を報告の後、東123戦線に転進する。

東123戦線はチェックしたサークル数は少ないものの、壁が5サークルという激戦が予想される。
下を向いて地図見ながら突っ込んでくる敵突撃隊に対し、「前を見て歩きやがれ」と応戦しつつ壁を目指す。
全くこっちは周り見て歩いてんのに、突っ込んできて謝りもしねえ。
ふざけた連中だぜ。

弾薬にものを言わせ、チェックしたサークルほとんどを表紙買いし1100時前に東123戦線を制圧。
後はジャンルチェックの掃討戦を残すのみ。

指令所に東123戦線の戦果を報告し最後のチェックに走る。(いや実際は限りなく速く歩いてます)
そこでぶち当たったのが、島中、新鋭4コマ作家のファンサークルグッズあり。
し、島中の最も細い通路に2列の行列だと?
しかも、ディスプレイの関係上対応が一人づつ?
完全に膠着しています。
肩を並べた戦士と突発的に連帯感が生まれる。

「正直、ここまで人気があるとは・・」
「単行本も出たしな、開始直後は準備中で後にしたらこの様だ」
「そりゃあ、しくじったな」

混雑対応のスタッフとも情報の交換を行ない、何とか敵の攻勢を耐えぬき、突破に成功したのは20分も経った頃だろうか。
さらば名も知らぬ戦友よ。
またいつかまみえるやも知れぬが、その時俺の敵としてでないことを祈ろう。

作戦終了1120時。
指令所に戻って対応(売り子)を交代する。
主に売れていくのは戦友の個人誌。
相変わらず良く売れるのう。
俺の不良在庫は最初っから無料配布のつもりで持って来たので、戦友の本を買って行った人におまけとして(押し)つける。
たまに頭がボケてて忘れたが、持っていった分は全部配ってしまった。

サークル主催者が戻ってきて店番を替わってくれたので昼飯。
ガレリアの補給基地で、海老穴子天丼とノンアルコール風ビールで補給。
あまり席が空いてなかったが、相席をお願いしてすぐに座る。
野菜天をつまみにノンアルコール風ビールを飲む。
いやあ、堪えられないね。
ゆっくり食事しながら周りを見てると、相席が嫌なのかお盆を持ったままうろうろしてる奴が沢山いる。
お前等そんなに人とコミニュケーション取るの嫌なの?
それと食べ終わってゆっくりしてるならまだしも、店内で天丼も買わずに唯テーブル占拠して休んでる奴等もいる。
お前等普通に街中で同じ事やってみろってんだ。
それができるなら大した物だ。
認めてやるよ、本物のヴァカだって。

1500時過ぎに撤収開始、会場前の道路の混雑が激しいので輸送部隊を呼ばず、タクシーを使用。
秘密の乗り場から2台に分乗し何とか最前線を離脱した。
本日の消費時間約1時間30分。
弾薬消費量1万5千から1万7千。

さて本日はサークルの方で打ち上げをやるつもりだったので、買出しは人に任せてたのだが、参加者が一人寝過ごして平和台まで行ってしまい、遅くなりそうなので大本営の宴会に合流する事に。

今日はすき焼き。
準備の方も手伝って、大体揃ったところで開始。
今日の鍋奉行は某国帰りの戦友にお任せ。
ってなんか味付け、ワイルド過ぎやしないかい?
まったくあの国にいって帰ってくるとどいつもこいつも大雑把になってやがる。
俺もそうだけど。
そんなこったから、あんなでかいハンバーガーしか作れねえんだ。
日本の技術の粋を凝らして小型化したハンバーガーを見習えってんだ。

初参加者もいるので、自己紹介など交えて宴会は果てなく続き、明日の起床0600時を確認した俺は、片付けを人に任せ意識を失った。

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