復員

それでも俺が一番早く起きるのか。
0600時を過ぎた頃から宴会の後始末をする。

大体、片付け終わった頃皆が起きだしてくる。
そいじゃ始めるか、食材掃討作戦。

朝っぱらから鍋を囲む。
しかし余ってる食材が偏ってるなあ。
きゃべつ少々、白菜4分の1、もやし少々、豚肉2パック、もつ1パック、ウインナー2袋、卵2パック、スモークチーズ1袋。
とりあえず豚肉と野菜で鍋の体裁を整える。
追加でもつを投入し始めた頃から野菜が不足し始め、最後は豚肉とウインナーともつが混在した鍋になってしまった。
完全に鍋としての方向性を見失ってる。

おりしもニュースではどこぞの貴金属店かに、バールのような物を持って押し入った泥棒の話をしている。
さしづめ、ここにあるのは鍋のようなものってところか。

朝の小宴会も終わり本格的に帰る準備。
ダンボール箱に本から何から詰めこむ。
すいません、重すぎです。
さあ、ついにあれが役立つ時がやってきました。
そうです最強のカート。
おお、素晴らしい。
こんな重い荷物でもぐらつかないし、車輪が大きいので階段くらいの段差は乗り越えるし。
問題はこのままじゃ車に積めないってとこか。

戦友に東京駅まで車で送ってもらい、八重洲の辺りで雑誌でも買おうと思ったらまともな本屋が無い。
カート持ってるから余り動きたくないし、もういいや。
新幹線の中は車両の一番後ろで、椅子の後ろに荷物置けて快適。
しかし新大阪辺りで乗ってきたおばはんが置いたキャスター付きのトランクが揺れであちこち動き回り、通路に飛び出したりしてる。
てめ、椅子こっち向けたんなら見えてっだろが、と目で言うとどうやら解って戴けたご様子。

広島駅降りる際、俺の荷物に貼ってあったテープを見て笑っていたお姐さん。
あなたも戦場帰りのようですね。

本当は家まで帰るつもりだったが、うちの最寄駅はエスカレーターが無い事を思い出し、一時広島の戦友宅に避難することに。
駅からタクシーで移動。
友人宅に荷物を預け、バスで家に車を取りに行き、戻ってくる算段だ。

一応明日も休みなので、戦友と広島組としての打ち上げをしようと飲みに出る。
牛タン料理の店で軽く飲んで、ゲーセンに少し寄ってさっさと帰る。
銭湯で戦闘の垢を落とし、コンビニに寄って友人宅に戻って寝る。
明日一日で日記をアップして、洗濯して、色々やる事あるなあ。