苦悩

朝っぱらからの退屈で長い会議が終わると半休。
ついでに明日も休みだし、どっか行くか！
財布に却下されました。

家に戻って昼飯。
朝のテレビの占いで今日は蕎麦を食べると良いらしい。
そんな物ウチにねえし、俺がこの街で蕎麦を食べる店は一軒しかない。
しかも遠いし、結構いい値段するし。
てな訳でうどんにしようか。
氷見うどんを一把茹でて昼飯。
今日はつゆだけ暖かくしてひやあつで食ってみる。
更にこの前買ったしょっつるを一たらし。
あっという間に一把平らげてしまいました。

部屋の中を片付けなきゃと云いつつ、始めたのは夏子の酒の一気読み。
くー、泣ける。
ついでに奈津の蔵もと引っ張り出して、4巻を買わずにほったらかしてたことに気付く。
やば・・・
自分の中で二人の声が聞こえます。
「お前、金無いって云ってたよな？まさか文庫版で全部買うとか云わないよな？」
「これだけ酒関係の本棚とか自慢してる割には欠品があんのかよ、良くそれで酒ヲタとか言ってられるな」
「明日も宴会一本入ってんだぞ、古本屋回って探してからでも遅くないんじゃないのか？」
「酒は一期一会とか普段言ってるんだろ？本だって思い立った時に買わなきゃ一生後悔することになるかもしれねえぜ？」

どっちが悪魔でどっちが天使か解りませんが、結局本を買うかその金で明日飲めといってるようにしか聞こえません。
で、結果は？
買いましたよ、文庫版全4巻、ははは・・・。

今日の夕飯は当然質素に。
やはり豆腐でしょう、こういう日は。
豆腐と葱を買い、明日の昼飯の材料も少し。

家に戻り、奈津の蔵を読んで涙した後晩飯の用意。
先ず葱を刻む。
おおっ？先日研いだ包丁の切れ味がようやくわかった。
いやー良く切れるわ。
偶には研がなきゃ駄目だね。
小鍋を用意しさて始めましょか。
酒は石鎚を今日は燗つけてみましょうか。
面倒だから普段はしないがどうせ暇だし。
豆腐を温めては食い、燗酒を傾ける。
うーん、質素質素。
たとえそれが1本1200円の醤油とか、650円のしょっつるとか、飲んでる酒が1升3000円だとか、だし昆布が利尻の昆布だとしても・・・。

どこが質素じゃあ！