狂乱

2004年4月19日
目覚めたのは6時過ぎ。
漫画喫茶のリクライニングシートは中々寝やすいが、ブースが狭く動くと壁に椅子が当たり煩いのがむかつく。

日記を一日分アップし8時過ぎたところで外に出る。
後輩とスタバで朝飯。
ハニーフレンチトーストセットとホットサンドは少々多かった。
今日のオフは最初から酒屋巡りの予定。
付いて行きたいと言った後輩。
知らんぞ、どうなっても。

先ず一軒目、電話して開店を確認し最寄の駅を聞く。
博多から車両は洒落てるが、走ってる所はものすごくローカルな電車で約20分。
そこからタクシーで更に20分。
・・・なんか物凄いところに連れて来られてるんですが。
本当にこんなところに酒屋があるのかと思った頃、目的地に着いた様だ。

先ず店内を隈なく見て廻る。
凄え、これは凄え!
日本酒の品揃えは物凄い四季桜花宝に万葉聖、勝駒、あずまみね、白岳仙、石鎚、豊盃、獅子の里、亀泉など俺好みが無茶揃ってる。
焼酎の方も松露、老松、松の泉、弥一、破壊王、赤江、国分など揃っている。
居酒屋の大将に電話し、注文を受け自分のと合わせてまた10本ほど買いこみました。
少し話をして酒に対する考え方を聞かせてもらったが、しっかりした考えをもって日本酒も焼酎も売っているのが良くわかる。
良い店を見つけた。
タクシーを呼んでもらい、その間にコーヒーをご馳走になり店を辞した。

博多に戻り昼飯。
一軒目にして名店を発掘してしまいなんか疲れた。
昼飯は例の騒ぎ以降、初めて吉野家に入った。
豚丼大盛半熟卵に味噌汁。
まあこんな物ですか。

一軒目にしてとんでもなく散財したので、実弾を補給し今度は地下鉄で2軒目に向かう。
物凄く解りにくいところにあったその店は、ワインがメインの店だった。
日本酒、焼酎は有名ブランドのレギュラークラスが多く見るべき物は特に無い。
森伊蔵が2万6千もしてる時点でこの店にいる意味は全く無い。

ワインセラーの方も見るが、こちらは見ごたえがあった。
ロマネだのペトリュースだのラトゥールだのの19世紀もんのビンテージまである。
はーこっちにはエシェゾーやらムートンやら。
眼福々々、買う金も気も更々無いですが。

地下鉄で市内を横切り次の酒屋。
大きな道路沿いにある店構えの洒落た所。
広くない店内を見て廻る。
広島で買えない銘柄は無いが特定の蔵の品揃えは強い。
しかしここにもあるか久○○会。

広島からでも電話で送ってくれるのかという俺の質問に、「広島だったら○○さんがあるでしょう?、ウチなんか来なくても」と返される。
「いやあ、あそこも最近品薄ですよ」と言うと「裏にいっぱい隠してんですよ、ちゃんと金払ってます?」と言われる。
むかっ。
何で手前にそんな事言われにゃならんのんじゃ?
性根腐っとるの、この酒屋。
こんなんと係わっとったらこっちまで性根が腐ってしまうわ。
・・・・・もう腐ってるか。

後輩が突然ホークスタウンのハードロックカフェに行きたいなどとのたまうので、歩いて移動。
後輩は趣味の熊を購入。
俺もなんか買おうかと思ったが、阪神ファンの誇りを思い出し何も買わずに店を出る。

もうどうでも良くなってきたが、一応最後の酒屋に行ってみるかとタクシーに乗る。
着いた先は団地内の見るからにしょぼそうな酒屋。
いやいやまてまて、鶴川の酒屋の例もあるしな。
見かけで判断しちゃいかんか。
・・・・見かけ通りでした。
ネットの情報は怖いよ。

大きな通りを少し歩くとディスカウントらしい酒屋があったので覗いてみる。
おいおいさっきの酒屋よりよっぽど品揃え良いぞ。
しかも伝説の一瓶シリーズが定価で全部揃ってるし。
まあ不幸中の幸いって事で店の名をメモし天神行きのバスに乗る。

途中、また別の酒屋を見かけたりしたのだがもう疲れたのでパス。
天神北でまんだらけととらで本を物色。
買うもん無し。
ジュンク堂で時間を少し潰す。

昨日休みだった居酒屋に今日こそ行ってみようと歩く。
店の前まで行ってみるとまだ開いてない。
コンビニで15分ほど時間を潰し舞い戻ると今度は開いていた。

口開けなので他に客はいない。
一番奥の座敷に通される。
日本酒のメニューを見て驚く。
字が小さくて読めん。
A3の紙にざっと2000もの銘柄を書いてあっても探す方も大変だぞ。
とりあえずビールを頼み、料理を選ぶ。
馬刺、地鶏塩焼、豚角煮、自家製明太子、冷奴・・・。
なんか昨日も食べたような気がするのは気のせいか。

それではおもむろに日本酒を。
後輩の一杯目は出羽桜万代、グラス一杯分残ってなかったのでサービスしてくれた。
俺はメニューに有った京ひなを久々に飲んでみようと思ったが無いそうです。
全部有るわけじゃないのね。
まあメニューの酒全部有ったら店と同じ広さの冷蔵庫が必要だろうな。
それに管理しきれねえよ。

とりあえず同じ四国の南特別純米を飲む。
料理は美味い。
馬刺は昨日の店よりも柔らかく、豆腐もしっかりと大豆の味がする。
自家製明太子も舌触りが滑らかで酒に良く合う。
後輩は二杯目の北雪大吟、日本海府YK35を注文。
俺は入荷したばかりだという窓の梅大吟醸出品酒。
非常に贅沢な酒です。
北雪は切れが良く、窓の梅は柔らかい。
なんか物凄く幸せです。

客が他にいないので大将と沢山話をしました。
酒屋の話から杜氏の話から色々話すうちに大将の好みが解ってきます。
この大将の好みは吟醸、しかも出品酒クラスの派手なところらしい。
そして古酒に関してはあまり認めない方。
マイナス10度程度の極低温熟成ならと言うのは、千代の亀銀河鉄道がメニューにもあるので判る所。

後輩の3杯目、天狗舞中三郎。
俺の3杯目、百楽門真精大吟醸。
両方ともとんでもない酒でした。

酒はこれで終わりにしようと思ってたが、大吟のもろみを一杯づつサービスしてくれた。
これがまた美味い。

締めに出汁巻と五島うどんを注文。
この出汁巻がまた美味かった。
この店広島にあったら絶対通ってるわ。
五島うどんは初めて食ったがこれも美味い。
椿油で練ってあるので素麺のような風味がするが歯ごたえはしっかりとうどんである。

酒屋巡りは一勝三敗だったが最後に良い店を見つけご機嫌な気分で塒に戻る。
さて明日っから少々忙しくなるわ。
次は帰ってからだな。

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