花見酒

2005年4月10日
朝から非常に良い天候に恵まれている。
絶好の花見日和といわれた昨日より良い天気だ。
昨日仕事だった俺は今日が花見である。

朝一で部屋に帰りまず居室を片付ける。
午後から雨という予報なので、最悪宴の場所だけは確保しておかなくてはならない。
その後食い物の仕込みに入る。

例年、我々はカセットコンロを持ち込んで鍋をする。
今回は先輩が新規参入してくるので七輪による焼き物も加わる予定。
七輪の方は先輩に任せてあるので鍋と〆の食い物は俺が作る。

どんな鍋にするかは昨日から決めていた。
今は無いあの居酒屋のマスターに教わった豚肉と芹の鍋、それを少々アレンジしたものにする。
鰹で濃い目に出汁を引き、醤油で薄めに味をつけておく。
アクセントに粒胡椒を適当な数放り込んでおく。
先日手に入れた京辻みりんも少し。
あまりにも甘いから多く入れると訳分かんなくなりそうだし。

それから米を研ぐ。
おにぎりにする為、盃一杯のもち米を加え土鍋で炊飯。
ウチの炊飯器はもう駄目です。
買おうにもIH炊飯器って何であんなに高いんだ?

米が炊ける間に、冷蔵庫からキムチを取り出し高温の胡麻油で炒め水分を飛ばす。
炒り胡麻を少々加えて出来上がり。
これがおにぎりの具その1。
その2はねぎ味噌を準備。
各々3つずつ作ってラップにくるむ。
これを〆の焼きおにぎりにする魂胆である。

おにぎりが出来上がったところで、鍋の具材を買いに車を出す。
一昨日下見の際、街中の方のスーパーには芹が無かったので車でちょっと離れた所へ。
何とか芹は売ってたものの、しょぼい一束が158円もしやがる。
背に腹は替えられず、棚にあった8束中6束を購入。
それと豚肉、もち豚と幻霜豚のしゃぶしゃぶ用を1パックずつ買ってみる。
蕗の薹などあったので1パック購入。
葉っぱのみを鍋に使おう。
そんでボリュームを出すのに豆腐を加え買い物終了。

家に戻って今度は道具や食器の方を準備。
先ずメモ帳にリストに書き出すがかなりの量になりそうだ。
広島の友人がまだ到着していないので、飲み物と氷を買いに出る。
先日も買った桜餅をデザート用に3つ。
コンビニでビールと氷、それとミニッツメイドのグレープフルーツジュースを買っておく。

家に戻ると友人が到着していたので手伝って貰い道具をパッキング。
鍋、カセットコンロ、ミニバーナー、クッカー、キャンプ用アルミテーブル、予備用のミニテーブル、レジャーシート3枚、焼き網、盃6個、食材のタッパー、ビールに日本酒3本、鍋出汁の入った一升瓶だのこまごましたものまで加えれば相当な荷物です。
毎回思うのですが、何が我々にそこまでさせるのでしょうか?

先輩の奥方に車で近傍の公園まで送ってもらいます。
午後から雨という予報でしたが陽は燦々と降り注ぎ後2、3時間は持ちそうな勢いなので予定通り公園で決行。
人出を確認し、場所が確保できると踏んだところで車から荷物を移動しセッティング開始。
シート2枚で十分な場所を確保。
テーブルを広げたり、鍋の準備をしたり、先輩の方は七輪に火を起こしたりとめいめいに準備。
それでは始まります。

先輩が用意してくれたのは朝掘りの筍。
穂先の柔らい所を薄切りにしてそのまま食う。
甘ー、ウマー。
えぐみなんかまるで無い。

鍋の方も良い具合。
芹と蕗の薹の葉が春を感じさせる。
ビールはさっさと空けてしまい、はや日本酒に移行する。

今日集まった酒は、友人の持ってきた華鳩貴醸酒にごり、金泉安芸の風雅10BY、蓬莱鶴純米大吟醸の奏。
広島の酒の錚々たる顔ぶれである。
華鳩貴醸酒にごりから開封。
かなり甘いにごりだが、しつこい甘さじゃないので良い。
先輩の持参した若筍煮や海鼠にも合うから不思議だ。
考えてみれば若布も筍も海鼠も先輩の獲ってきた地物だし合うのも当たり前か。

七輪の方は皮付きの筍、先輩の獲ってきた鮑、浅蜊を焼きはじめる。
二本目は金泉安芸の風雅10BY、俺の冷蔵庫の中の取って置きの内の一本。
7年古酒だが未だ吟香衰えを知らず、何なんだこの酒は。
酸が強くなるでもないし、熟成の遅い酒だ。

少し離れたところで場所取りしてるらしい人が寝ていたのだが、この人がうつ伏せのまま全く動かないので段々心配になってきた。
3人で酒も飲まず暫らく注視していたが、どうやら息はしている様子。
一安心して花見続行。

筍はほくほくして美味いし、鮑は言うに及ばず、粒の大きな浅蜊もこれまた美味い。
そして蓬莱鶴奏を開封。
若干安芸の風雅よりすっきりと感じるが、これまた吟香華やかな酒だ。

物凄く贅沢な時間を過ごしていると、徐々に空が暗くなってくる。
そろそろ来たか、天気図を見たときから雨は避けられないと分かってたし。
ポツリと来た瞬間、体が反応。
一枚残ってたレジャーシートと出掛けに買っておいたビニールロープであっという間にタープを展張。
本降りになる前には宴の続行が可能な体制を整えた。

周りの花見客は雨の中でまで花見をするほどの根性は無いらしく撤退につぐ撤退。
程無く公園は我々の貸しきりとなった。

鍋も焼き物もあらかた食い尽くし、酒もあらかた飲んだところで〆の焼きおにぎりを焼いてもらう。
醤油を塗りつつじっくり炙り、韓国海苔でまいてかぶりつく。
そんで冷や酒をぐびり、堪らんねえ。

流石におにぎり一個食った所で満腹。
暫らく休憩した後、撤収。

一旦、俺の家に荷物を運びこみゴミの分別、洗い物など片付けたあと軽く二次会。
ジントニックに続いて最近はまってるオリジナルレシピのソルティ−ドッグなど振るまい、桜餅を食う。
こうして今年の花見も大成功の内に終えることができました。
先輩らが帰った後、ベッドにぶっ倒れたらしく、気がつけばCDループしっぱなしで夜中の12時半だったけどな。
御近所の皆様、どうもスミマセン。

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