新世界

2007年8月7日
月記どころか旬記?季記?
とにかく久々の更新。

引越し後初の夏を迎えております。
広い々々我が家のバルコニーは嫁の家庭菜園に占領されております。
胡瓜、茄子、トマト、ピーマン、しし唐などオーソドックスなものから、苦瓜、食用ホウズキ、茗荷、ほうき草など大量のプランターが所狭しと並び、この野菜高騰の折に結構役立っております。
そろそろ秋蒔きの物の準備に入ろうかというところ。

先日、出張先での飲みが印象に残ったので記録のため更新。
出張先は阪神とたこ焼きの街。
仕事が遅くまで詰まってたので、自由になったのは日も落ちたころ。
初日は一人で酒屋が経営している居酒屋。
本で知って一度入ってみたいと思ってたところだ。
電車を乗り継ぎ地図を頼りに探すも中々見つからない。
台風一過の夜は非常に蒸し暑く、汗だらだら。
町名表示を頼りに細い路地に、入ると物凄く判り難いディスプレイに小さな店名の表示。
こりゃ目の前を通らにゃわからんわ。

エレベーターで上がり大きな引き戸を開け店内へ。
カウンターの端を勧められ冷たいお絞りを受け取る。
日本酒の品揃えの素晴らしい店と聞いていたので、最初から日本酒で行こうかと思ったが、流石に冷たいビールが欲しくなった。
品書きを見ると常陸野ネストビールが揃っている。
エビス生と迷ったが、東京の古酒専門店でよく飲んでいる常陸野ネスト・エクストラハイを頼んだ。
度数8%の濃いビールだが、一息に半分ほど空けてしまった。
ふーーーー落ち着いた。

落ち着いたところで品書きをじっくり眺める。
2杯目からは日本酒に行くと決めているのでそれを見越して肴を物色。
色々悩んだ挙句、紀州鯖の生ずしと泉州水茄子の刺身をセレクト。
突き出しは鯵とラディッシュ、加賀太胡瓜の和え物。
さっぱりとしてて良い。

水茄子が届いたころに日本酒を注文。こちらもビールを飲みながら十分にメニューを検分した。
1杯目は不老泉の山廃純米吟醸。
お勧めのコピー「左フック一閃」に惹かれて注文してみたがこれが当たり。
若干濁りの残った酒を含むとまずメロンのような甘さが、そして飲み込んだ後に程々の酸味を感じる。
非常に夏向きの酒だ。
水茄子は大降りのやつが丸一個、裂いて生姜と塩で食べる。
うむ、水茄子は今まで漬物しか食ったことなかったが、美味いものだ。
ぜんぜん渋みやえぐみなどなく、むしろ甘い。
しかし丸一個は多いなあ。
腹一杯になっちまうぞ。

むしゃむしゃと茄子を食らい、不老泉はあっという間に空く。
2杯目は杉錦の山廃もとしぼりを選ぶ。
この時点で今まで飲んでない銘柄を選ぶ方向が決定。
「かなり酸っぱいですがよろしいですか?」と2回も念を押されたその酒は樽酒のように奇麗に色づいている。
うん、確かに酸っぱい、この酸っぱさは麗人に近い酸っぱさがあるな。
その手の変な酒も大好きな俺にはまったく問題ないが。

鯖の生ずしは浅く締めた鯖が10切れ近くも乗っている。
一皿のポーションでけえ!
またこの鯖、夏なのに脂が乗っててしかも柔らけえ。
杉錦との相性いいし。

杉錦は程なく空いて3杯目は天青シェリー樽貯蔵。
この段階で今日は変わった酒で押すことが決定。
さらに色は濃く、ウイスキーのような感じが出てきてる。
これは良い。
昔、富山でも似たような酒を飲んだが、コストパフォーマンスでこっちに軍配が上がる。
聞くと酒屋のほうでネット注文できるとのことで、帰ったら早速見てみよう。

少し濃い酒に行ったので暖かく油っ気のあるものをと、白えびとコーンの掻揚げを注文。
そういえば白えびも富山で食ったな。
また行ってみたい街ではある。

天青と掻揚げを平らげ、一息。
流石に食い物はもう良いや。
締めにもう一杯だけ飲もう。
メニューには載ってないが、置き場のラベルが見て取れた寛文の雫を注文。
ちゃんと店全体を見てるという無言のアピール、さらに色の濃さも最後まで濃くし続ける組み立てを披露。
寛文の雫は飲んだことがある。
かなり甘い酒なのでデザートワインと思って飲む。
いやあ、気分よく酔えた。
店は奇麗だし、酒肴も申し分なし。
値段も意外とリーズナブル。
意外とやるな、この街は。

そいでまた汗だらだらで宿に戻って寝た。
次の日も夕方まで拘束されそれから飲みにでる。

今日は地元出身の後輩の案内で串揚げを食いに行く。
地下鉄を乗り継ぎこの街のシンボルともいえる塔のある一角。
俗に(今日のタイトル)といわれる所である。
前に友人たちと旅行に来たときに近くは通ったが、昼でさえその雰囲気は初めての者にはディープ過ぎて、夜はグリコ看板の街で飯を食った。
今日はそのディープなエリアど真ん中のの串揚げ屋。
後輩が勧めるその店は数多くの串揚げ屋が存在するこのエリアでも唯一といって良い行列のできる店だった。
今日も蒸し暑く別に並ばなくても思ったが、どう見てもその筋の方やタイヤがなくリムだけの車輪の自転車で走り去るオッサンなどディープさを堪能しつつ、30分も喋っていると順番が来た。

3人で並びまず大生と名物どて焼き、串揚げを注文。
なるほど、こりゃあ旨い!!
並んでまで食う価値あるってもんだ。
串揚げ自体は以前神戸で食ったことがあるがここのはもう別の料理だ。
どて焼きはとろりと煮込まれてやわらかく、タレの絡みも絶妙。
串揚げはふんわりと柔らかい衣で、油切れもよく何本でも食えそう。
卵、茄子、チーズ、ロースハム、ししゃもなど食いたいものをどんどん注文し食いまくる。
ビールのお代わりを中にし、その分を食いにまわしても全種類は食えないな。
まあ自分の食べたかったものは大体食って小一時間で終了。
腹一杯になって4千弱、後輩に言わせるとかなり行ったほうらしい。
でも満足度は十分だ。

散歩代わりに街を歩く。
シンボルタワーの電飾や、街のネオンを携帯で撮る。
スマートボールの店なんかあってふいんきはますます上昇。
コンビニの隣の暗がりに寝袋敷いてお休みになられる準備をしてる方がいたりして油断がならない。
動物園前はそんな人たちで一杯だ。
小一時間ほどディープな町の最深部を案内付で堪能し、帰途に着く。
地下鉄で宿の近くに戻り、少々酔い足りなかったのでコンビニでビールを買い、15分ほど公園飲みをする。
最深部と違ってここには寝てるオッサンはいなかったが。

とまあ、阪神とたこ焼きの街はこのように更けていったという次第です。
ちょっと小遣いを多めに使ったが楽しかった。
今度行くときはもう少し時間が欲しいなあ。

そんなわけで久々の更新。
ま、何とかやってます。

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